酸性体質の定義と起こりえる症状について
酸性体質とは様々な悪因子が影響して、身体機能が低下する状況を総じて呼んでいる向きがあります。
弱アルカリ性体質であるのが人間本来の健康的な状態ですが、これに対抗した真逆の体質を指しています。
しかし、酸性体質という概念は賛否両論があり、医学的根拠がなく実在しない体質という考えが正論との声が多くみられます。
この状況を踏まえたうえで、酸性体質と呼ばれる症状がどのようなものかを知ることは、今ある健康状態を知る上でのチェック基準になるので、一概に遠ざける考えにしないで、健康障害をきたすライフスタイルの改善に活用するのがよいかもしれません。
人は生まれながらにして弱アルカリ性体質を維持している
体には生きていくための不思議な力が沢山備わっています。その一つが、体内の細胞外液のPHを一定に保つ機能です。
呼吸を介した調節作用や腎臓を経由する調節機構などがありますが、酸性に傾けない働きには主に血液のヘモグロビンによる緩衝作用が大きく役割を担って、弱アルカリ性の体内環境を保持していることがわかっています。
また、外的・内的環境の変異にも動じない生存に適した環境を維持する、恒常性保持機能=ホメオスタシスも整うことから、医学的見地からも体質が酸性になることはありえないと断言するドクターもいらっしゃいます。それは酸性にもしも体質が傾くと、生命維持できない身体状況下を意味するからです。
沢山の文献に、酸性を論じるのは食品学の見方であり、実際のPH値は燃やした灰を水に溶かした状態を測定して調べるものだからとしています。
確かに食品では砂糖などを使った甘いお菓子や、脂質の多い食品、油分の気になる酸化した揚げ物は酸性です。
そしてこの酸性食品は血流を悪くして明らかに高脂血症、糖尿病を発症させる体質を産生させます。この酸性食品が齎す体の不調を、酸性に傾くと定義すれば納得がいくような気がしてなりません。
酸性食品が齎す身体状況から考えられる酸性体質の症状とは
酸性体質は全般的に血液がドロドロの状態です。
血管の状態も悪く、過剰脂質や老廃物などが血管壁にへばり付いて体外へ排出されませんので、血液の通り道も狭いうえに血液そのものが粘性を帯びて流動性を失った状態になります。
血液の働きはフレッシュな酸素と食品から分解された栄養分を体の隅々まで運搬することが主になります。
血液がドロドロで閉塞した血管では、十分に各器官に酸素と栄養分が行き渡らず、ダイレクトに生活習慣病を誘発します。この症状こそが、酸性食品が齎した酸性体質と俗名を持つ体質なのです。
血液の淀みは体温を低下させて、免疫力をダウンさせる悪作用もみられます。また酸性食品の過剰摂取は消化されずに体内に残存するため、細胞組織に取り込まれるように蓄積して次のような症状を発するケースも報告されています。
アレルギー症状の誘発と悪化。
アトピー性皮膚炎の出現。
関節痛、頭痛、歯痛、歯肉炎などの炎症を伴う痛み。
常在菌の優勢作用。
免疫機能低下に伴うインフルエンザなどのウィルス感染率のレベルアップ。
虚弱体質。
血行不良による冷え性とそれに伴う頭痛、腰痛、生理痛の悪化。
呼吸器や心肺機能の低下。
低体温症。
甲状腺機能障害の発症。
不定愁訴などの原因不明の体調不良。
うつ病等の精神系疾患。
自律神経のバランス機能の消失。
肌サイクルの周期乱れによる、シミしわなどの皮膚トラブル。
消化不良